昇段審査を終えて

及 川 明 子

   私は格闘技を見るのが好きで、「自分もいつか、やって見たい、そして強くなりたい」と願い、インターネットで調べて大道塾に入門したのが平成23年8月でした。以来、10年が経過し令和4年8月のサマーキャンプ審査会でなんとか昇段試験に合格いたしました。最初の審査会は、昨年12月に受験しましたが結果は保留、今回2回目の受験となりました。 

 「自分もいつか強くなりたい」と思い、昔から運動神経がよくなく、入門当初に、狐﨑先生から「こんな運動音痴な人は初めてだ・・・」と言われた事を今でも覚えています。ちょっぴり悔しい気持ちとうまくなりたいという気持ちがこの時芽生えました。

確かに、物覚えは、他の人より悪く、うまくいかない自分に腹が立ち悔しい気持ちで泣いてしまう事も多くありました。「何をやっても自分は無理だ。立ちはだかる相手にかないっこない」と思ったものです。特に、スパーリングの練習は、途中で諦めてしまう事も多く挫折しました。

しかし、こんな私ですが狐崎先生、先輩方、皆様が根気よく、時には厳しく、暖かいまなざしでご指導いただき大道塾の黒帯を取ることができました。

 また、昨年は、仕事やプライベートで様々なことが重なり、辛い1年になり、狐崎先生が「そんなに辛いなら道場に来て、みんなと一緒稽古し汗を流せばいいじゃないか」という暖かいアドバイスがとても自分にとって励みになり大きな壁を乗り越えることができました。

本当に「大道塾に入門してよかった」と感謝すると共に、自分なりの人生観として大きな財産を得たものと自負しております。  

 最後に、狐崎先生をはじめ先輩方、道場生の皆さんに心からお礼申し上げ昇段審査にかかるお礼といたします。

 これからも、狐﨑道場の一員として、自分なりに努力して参りたいと思います。どうぞご指導、ご鞭撻よろしくお願いいたします。 

 押忍