審査実施日 2016.10.8  

大道塾盛岡支部 小笠原 温美より

『合格!』と狐崎先生に告げられ、感激が私の体を貫きました。

入門したての頃、初めて見た昇段審査の衝撃は今でも忘れられません。基本稽古に始まり、最後は最大の難関である十人組手でした。受験者は十人組手の終盤戦、スタミナは消耗し、体はボロボロな状態でしたが、対戦相手は容赦なく突きと蹴りで攻撃を仕掛けてきます。立っているのが不思議なくらいの状態でも応戦していました。審査は終了しましたが、大道塾の昇段には連続組手に於いて過半数の勝ち点が必要であり、更なる試練を課しています。取得が困難であるが故に価値あるものだと実感しました。

この時から私にとって『黒帯』は憧れであり、大きな目標となったのです。結果的に目標達成には15年の歳月と3回の受験を要しました。ある時期は、仕事の繁忙や子育ての忙しさを理由に道場が遠退いてしまう事もありました。またある時は「自分には無理!」と自棄になってしまった時期もあります。そんな時に私を叱り励ましてくれたのが狐崎先生であり、盛岡支部の諸先輩方です。また「大変だよね」と共感しあったのがビジネスマンクラスの仲間達でした。大道塾には、自分が辛いときに応援してくれる仲間がいます。導いてくれる指導者がいます。決して一人ではありません。

今、自信を持って言えます「あきらめなくて本当に良かった!!」と。これからは黒帯を締める者として恥じないよう精進します。お世話になりました皆様、本当にありがとうございました。    

押忍