【親の目、子の目】

昇段審査を終えて           盛岡市立太田小学校 6年 古川 太一

  僕が空道を始めようと思ったきっかけは、学校の男子の力が強く、僕も力強くなりたいなと言う気持ち
から始めました。

  最初は、わからないことも多かったけど、周りの先輩や先生方から教わり少しずつ慣れていきました。
そんな、先生方や先輩が僕のあこがれでした。

  僕は、厳しい練習を一生けん命がんばりました。大会の時はすごく緊張しました。でも、試合の時は、
緊張を忘れてがんばりました。優勝することができた時は、嬉しくて夢のようでした。ここまで、僕をきた
えてくださった先生方に心から感謝しています。そして、これからも空道をがんばっていきたいです。

  それから、空道では友だちがたくさんできました。遊んでくれたり、アドバイスをくれたり友だちにも
感謝しています。

  黒帯になったら、稽古もがんばって行くこと、下の子の手本になれるようにがんばりたいです。これか
らもよろしくお願いします。 押忍

                     

 

 

 

大道塾の空道から学んだこと          古川 太一の母  古川 春美

 「太一、頑張って黒帯取りませんか。」

  狐崎先生から声をかけて頂いたのが確か5年生の秋。その頃、茶帯を取ったばかりで、正直小学校卒業
までに黒帯、初段に合格するなんて無理だと思っていました。

それを先生に話すと、「何言ってるんですか!お母さん!太一頑張ってますよ。無理だと決めつけないで
やりませんか」そう力強く仰った言葉が胸に突き刺さったのを今でも覚えています。親は子供の可能性を広
げてやらなければならないのに、自分は挑戦する前に無理だと言っていた背中を押されたような気がし
ました。

   道場の門を叩いたのは小学校2年の春。学校から空道のチラシを握りしめて帰ってきて、「お母さん!
僕空手やってみたい!」何かをやりたいと初めてはっきり言ったような気がしています。気持ちの優しい子
ですが、集中して何かをする、はっきり気持ちや考えを伝えることが少し苦手な息子でした。

 入門希望の電話でも、「大丈夫!お母さん!心も体も強くなれる。一緒に頑張りましょう!」あの時も背中
を押して頂きました。

 あれから、5年。今回2度目の挑戦で昇段審査を合格することができ、力も技もまだまだですが手ごたえ
や自信を持つことができたようです。

  先生方からの教え、励まし、仲間の支えがあってここまで成長できたと思います。

 本当にありがとうございました。