黒帯を取って

 

高須湘蔵

 

 ぼくは、1218日昇段審査を受け合格しました。狐崎先生や若林先生、坂本先輩も今までご指導していただきありがとうございました。黒帯を取るには、たくさんの練習や苦労がありました。ぼくが入門したのは、小学年生の春。狐崎先生と若林先生との練習で、皆との練習はとても遠いものでした。

  初めての大会では、あまりルールが分からなくてずっと負けてばかりでした。しかし平成27年の75日初めて準優勝をし、続けて勝利者賞、優勝をしました。自信になりました。そして楽しくなってきました。

 今回昇段試験を受ける時は家族4人で行きました。ぼくは一番前の列で東塾長の目の前でした。とても緊張しながら、基本や移動、体力をしました。「絶対に黒帯を取る」という気持ちでスパーリングや相撲もがんばりました。

 東塾長から合格発表があり、自分の名前が呼ばれとてもうれしかったです。先生方や一緒に練習してくださった一般部の皆さん、ご指導ありがとうございました。これからもがんばります。



昇段審査を終えて

  湘蔵が大道塾に入門したのは小学2年の5月。演武会をみて興味をもったわけでもなく、強くかっこいい男になりたいと思ったわけでもなく、親の勧めで「やってもいいかなという感じでした。

 試合で勝ちたい、負けて悔しい、絶対に負けたくないという気持ちがいつ芽生えるのか。どうやったら強くなるのか、自分の弱いところはどこかと考えることもなく。練習は水曜、土曜の稽古のみ。稽古を忘れ、遊びに出かけて遅刻しそうになることも。

そんな湘蔵ですが、家の事情と体調不良以外はほとんど休まず、元気に通いました。「嫌だ行きたくない」と泣いたり、わがままをいう事もなく親の車に乗せられて。継続は力なり。休まず行くだけでもとても凄いことなのに、私達は他の子と比べてしまったり、「やる気があるのか。行くだけなら誰でも出来る。家でも練習する姿を見せなさい。」とどんどん要求してしまい、本人の気持ちを無視してしまっていました。

 今回昇段審査を受けるにあたり、私たちから見て正直大丈夫なのか?受ける気持ちがあるのか?と思うほどのんびりしていてとても心配でした。しかし、湘蔵は少しずつですが成長しており、堂々とした姿で審査を受けていました。おそらく、過去に経験した試合での自信、試合や審査での場慣れがそうさせてくれたのだと思います。湘蔵は身体も硬く動きも遅く、少年部らしい機敏な試合のスタイルではありません。とにかく下がることなく前へ前へと力いっぱいに。湘蔵らしい試合運びを考えられるようになっていました。審査の日が近づくと家の畳でスパーリングしたり、相撲の練習をしたり、相手になり、応援をし、家族一丸となって頑張りました。合格とわかった時は皆で喜びました。

 空道が楽しいのかな?大丈夫かな?と何度も思ったことがありますが、審査を終えてやはり続けてきて良かったなと感じています。これからは自分が手本となるような姿をみせていく番です。初段としての自覚をしっかり持ち、これからも頑張って欲しいと思います。

 最後になりますが、狐崎先生、若林先生、坂本さん、吉田さん、いつもご指導いただきありがとうございます。ここまで続けてこられたのも先生方のおかけです。感謝いたします。そして、一般部の皆さん、少年部のご父母の皆さん、少年部の仲間たち、昇段審査に向けて一緒に稽古をしていただきありがとうございました。今後とも宜しくお願い致します。

 

 

高須湘蔵  父母 高須 直樹・哲子